言葉かけの重要さ

2020.01.15 Wednesday 08:00
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     日本国内でも子供達を取り巻く環境 ー 特に教育に

    関する格差が年々広がっていると言われます。

     

     両親のいずれかの収入、又はダブルインカムの金額が

    高ければ高い程、その子供達に与えられる教育予算が

    高まる➡子供達は高品質で多様な教育の機会を享受できる。

     

    とされています。

     

     確かに、私も'有名国立・私立大学に通う子弟の

    ご家庭は平均して高収入'というデータを何度も

    見ました。

     

    確かに容易に納得できます。そういう側面も否めません。

     

     

     

    しかあし!

    何だか容易過ぎる。。。。

     

    安直過ぎませんかね。

    それで片付けてしまわれるのでしょうか。

     

    私が現場で沢山のお子さんと過ごして来た

    「肌勘」からは、少し違和感があります。

     

    何故ならば、裕福なご家庭の全てのお子さんが、

    スムーズに環境と仲良くなっているわけではないと

    確認して来たからです。

     

    寧ろ、毎週たくさんの塾や習い事に通ってヘトヘトになっているお子さんをたくさん見て来ました。

     

    一概に「沢山の教育を受けるチャンス」だけが、「将来、優秀(いわゆる)になる。」ための唯一の条件ではなさそうだという「肌勘」があります。

     

     以前、私が学んだ大学でとても興味深い授業がありました。今になってその時の資料を探したのですが、どうしても見つからず。。。。

     

     因って、私の記憶のみに頼る話であることをお許しくださいね。

     

     その授業の内容は「言語教育について」でした。

     

    しかし、何故か取り上げられた題材は英国でのある研究発表でした。

     

    そのテーマは、ズバリ!

    「何故、ホワイトカラーの家庭の子供達の方がブルーカラーの家庭の子供達より学業の成績が良いのか。」

     

    というなかなか辛辣な切り口。

    日本でも、こういうヒヤリ💦とするけど、真実を冷徹に見つめた研究発表ってあるのかな。

     

    大体がヨーロッパや米国発が多いのよね。

     

     実際、日本国内でも教育格差の課題は取り上げられますが、大抵は「両親の年収が高いと子供にかける教育費も高くなるため、より高水準な教育環境を用意できる。」

     

    と言った結論に帰着することがほとんどです。

     

     しかし、イギリスのそれは、子供達の学力格差の大きな要因の一つに家庭内での会話の構成挙げていました。 

     

    まず、この仮説を立てたことが凄い⤴⤴

     

    たくさんの家庭で、どのような会話が行われているかを調査して、ある結論に至ります。

     

    「子供達の学力格差は、家庭内で使われる言語水準の格差と相関する。」

     

    という見解でした。

     

     

     

     普段から、

     

    「早く!」

     

    「ご飯!」

     

    「何?」

     

    「まじ?

     

    と言う単語の羅列で会話が構成されているご家庭の子さんは、学校の中での使用言語に、ついていけないというのです。

     

    それでは、学校の先生の話し言葉とはどの様なものなのでしょうか?

     

    そう。「成文」ですね。

     

    「これから、教室を移動しますから筆箱だけを持って、先生の後に付いて来てくださいね。」

     

    こんな話し方でしょうか。美しい文章です。

     

    しかし、単語の会話に馴染んだ子供達は、

    その先生のお話や指示を、

     

    「自分に向けられた言葉かけ」

     

    だと認識するのに時間がかかるのだそうです。

    つまり、最初はただのBGMにしか聞こえないということでしょうか。

     

     一方、家庭内の会話が、「学校に遅れるから早めに朝食を取りましょうね。」といった文法的にも美しい会話だったとしたら、

     

    そのお子さんの学校生活のヒヤリングもスムーズになります。家庭と同じ言語ですから。

     

    この認知の差が、授業や日常生活の順応に影響を及ぼしているというのです。

     

    そして、イギリスの報告書はそういう美しい会話が交わされる習慣がホワイトカラー家庭の方に多かったと言う事をあぶり出しました。

     

     つまり、収入格差だけが課題ではなく、家庭内の会話の質によっても子供達のその後の学力の軌跡が左右されるということです。

     

     逆を返せば、どんなに高収入なホワイトカラー家庭でも、断片的な会話しか成立しないのであれば、その子供は学業に支障をきたすと言うことになりますよね。

     

    家庭内の丁寧な会話がいかに大切なのか、ということを如実に表す論文でした。

     

     英国らしく、かなり辛辣だけど大変ためになる内容だと思いませんか。

     

    category:言語教育の領域 | by:邉見木の実comments(0) | -

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